拝啓、皆々様
旅行記を閉じて煙草を咥えれば
散るとも思えぬ大島桜
十三
どうも、ご無沙汰しております。みなさま、お元気でしょうか~
ん、
みなさま....
皆summer?
美奈様?
いや、「みなさま」と言ったもののですね、一体どなたさまが、アクセス困難なこの地下ブログを読んでくださっているのか、まるで見当もつかないことに思い至ったわけです。(そして私は誰に向かって書いているのか)いや、忘れて下さい。何でもありません。何しろ、親愛なるみなさま、暇つぶしに覗いてくださって、ありがとうございます。
気がつけば春。地元座間の森は、山桜に大島桜、コブシなぞも花を咲かせ、散歩道を彩っております。久々に図書館に足を運び、ふと目に留まったスタインベックの旅行記をもう一度読みたくなり、探しに行った本のことも忘れ、花咲く森のベンチで読書の旅。冒頭の拙歌と相成ったわけです。
スタインベックが愛犬チャーリーと旅に出たのが58歳。彼は、自分の正体に気がつく人は一人もいなかったけれど、旅先で出会うほとんどの人が、旅する自分を羨望の目で見ていた、と書いています。まあ、そういうものでしょう。旅する人というのは、名声さえも超えた、眩しい存在なのであります。ええ、いつの時代であっても。
私が時々ロードムービーを観たくなるのも、旅行記を読みたくなる心理と同じで、旅を切望しながら、日常から逸脱出来ない己のひ弱な精神を挑発するためだと思われます。その場合、ロードムービーは悲劇的な結末のものがよいですね。ほら、やっぱり上手く行かないだろう。旅なんかに出たら破滅するんだ。止めとけ、止めとけ、畳の上で死のうよ。等々。はは、いいロードムービーは、血圧上がります。
あ、話が全く変わりますが、
実は、私ですね、
え、変えない方がいい? お前のプライベートな話には興味ない?! ロードムービー作っちゃうか! それで、旅したことに出来るじゃん! そういう話を、ちゃんとしろと、そういうわけですか!
分かりました。どなたが読んでいるのか不明であっても、読者の声には逆らえません。話を戻します。
でも、確か以前ロードムービーの粗筋を書いてツツガムシで作品化を検討したことがありましたっけ。あれ、ボツにされたのか....。
このブログ、読んでないと思うので書きますが、ここだけの話、あいつら(本多と田中)映画には変にうるさいんです。同じ演技でもね、映画と演劇の演技は違うんだよ、とか。お前のはセリフが多すぎる、映画シナリオは状況だけでいいんだ、余計なことは書くな、とか。こんなしゃべり方誰がするんだ、少女漫画じゃないんだぞ、とか。酷いもんです。飴なんか一粒もありません。鞭と電気ショックばかりです。まあ、それだけ映画が好きなんでしょうけど。ある意味、映画企画倒れ体電気ショックです。あ、でもあれか、ペーパープレーンって、ロードムービーっぽかったですよね。え、車に乗ってるだけ? いいのいいの、それで。
やってるじゃん、ロードゲーキー。
そうそう、映画と言えば、最近、ツツガムシに出演してくださった俳優さんたちが、いろいろ映画賞を受賞されてて嬉しい限りです。ただ、母親から、銀熊賞って何? 何で熊なのよ? ずっと気になっていたんだけど、熊っていらなくない? 変でしょ? 熊なんて関係ないじゃない、としつこく質問(抗議?)されましたけど。
やはり、過去の出演者のみなさんも、この秘密ブログを読んでいる人はいないものと思われますが、ここでまとめて、
みなさん、おめでとうございます。
敬具

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