懐かしい
懐かしい
おじいちゃんは懐かしむ
写真の中のスポーツカー
世界を何度も回るほど
こいつで走り回ったよ
くわえタバコにサングラス
きれいな人を抱き寄せて
お母さんは懐かしむ
夢の話をするたびに
インドで過ごした夏休み
コトバが通じる世界より
通じる何かがあったこと
お兄ちゃんは懐かしむ
家族で行った海水浴
その民宿の裏山で
クワガタたくさん捕まえた
お父さんとの最後の思い出
あたしもやっぱり懐かしむ
去年の冬の今頃を
みんな素顔で手をつなぎ
熱があっても遊んでた
一年前のことなのに
なんだかとても懐かしい
十三
先日、小学六年生の女の子と話をする機会がありまして、五年生の頃が懐かしいって繰り返し言うんです。はは、懐かしいってついこの間のことじゃないかと思いましたが、でも、そう言う彼女の目には、ちょっと切羽詰まったような真剣さがあり、黙って頷くしかなかった。
確かに私も、この子たちが五年生だった一年前が懐かしい。ホントになんだか、随分昔のことのように感じます。
懐かしい、にもいろいろありますが、忘れかけていた記憶がある物事をきっかけに一気に蘇ったときに感じる、ある種の感動。その記憶が美しいものであればあるだけ、懐かしい。かけがえのない人との思いがけない再会はその最たるものでしょう。昨年暮れ、やはり一年ぶりにこっそりと教え子達を訪ねたときは、我が人生最大と言ってよい歓迎を受けびっくりしました。子供達は駄目な大人である私を、仲間の一員のように見てくれていたようです。
あ、知らなかった方、すみません。私、塾で(なんちゃって)講師をやってます。隠してたわけではないのですが、これまでブログでは言ってなかったことですね。教科は国語。そのまんまでしょ(笑)
ふらっと立ち寄ったフクロウカフェで。カラードコノハズク。可愛かった~(はは、いいオッサンが何やってるんでしょうね)

この記事へのコメント