気持ちのいい、遊び


最近、天気のよい日が続いていることもあり、隙を見てはお日様に向かって瞑目しております。日向だけに、日に向かうわけでございます。


あるときは、都会のビルの谷間からこぼれ差す光に向かい、またあるときは公園の片隅でタバコなぞふかしながら光を浴びるわけです。


まあ、五十がらみの剃髪した男が目をつぶっていつまでも太陽に向かって立ち尽くしているわけですから、傍目には奇妙な光景に違いありません。犯罪逃亡者が自首するるべきかどうるか迷っている、あるいは、泥沼となった不倫関係をどうしたものかと思い悩んでいる、そんな崖っぷちの男の、人生の岐路に立たされた姿に見えたとしても、まさか、「お日様に向かってじっと目をつぶると、自分がお日様の中にいるのか、お日様が自分の中にあるのか分からなくなる遊び」をしているナイスミドルだとは分かりますまい。


げぇ、キモ~という方はさておき、ん、その「遊び」、どこかで聞いたか読んだかしたことがあるぞ。何だっけな。ヘッセかな。いや、宮沢賢治だったかな。いや、ゲーテだ。そうだゲーテだ! という方はツツガムシの大事な大事なお客様であります。ドロップという今年の夏の公演で、少女モニカとお人形のロビンが、よくやっていたよね、と懐かしく思い出すあの遊びです。


まあ、言い方の問題で、要は日光浴だろって話です。ただ、本日、発見があったので、ちょっとご紹介したいと思います。


上述の通りに遊ぶとですね、これが本当に太陽の中に自分がいるのか自分の中に太陽があるのか分からなくなります。そうしますと、あれ不思議、全く温泉に首までつかっているような極楽状態になるのです。ポッカポカ~


実は今日も、男やもめの滅入り(メリー)クリスマス。なんか一人で盛り上がろうとしまして、そうだ、ひさびさにスーパー銭湯でも行こう、そこで湯上がり美人たちに囲まれて、傑作を書こう! と思い立ちましてタオル片手にバイクに飛び乗ったわけです。で、そのまま風呂に行くのも何なので、その前に河原に寄ったのです。めちゃ広いのに車が全く止まっていない謎の駐車場があるので、少しバイクのターンの練習とかジグザグ走行でもして汗を流そうとしたわけです。


ヘルメットの中でエルビスのラブソングを、エルビス顔負けの甘い声で歌っていると、あっという間に河原です。おお! なんと、夕日の美しいことよ! 私はバイクをスティーブマックイーン(享年50)のように、ひらりとカッコよく降りると、夕日に向かって、日蓮上人のように瞑目しました。5分、10分、15分....するとです。すでに肌寒い夕刻で、冷たい風が吹き始めているにもかかわらずですよ。気分は箱根、奥湯本となっているではありませんか! ああ、日はすでに遠く沈みかけているというのに、光の本質は変わらないのだ! 何という、いい湯加減だ! もうスーパー銭湯に行く必要はない! と言うか、一生、入浴する必要もない! どこでもスーパー銭湯だからな! さらば湯船! お日様、万歳!


というわけで、そのままバイクでブンブン遊んで帰りました。汗をかいて気持ちが悪いので、今日は風呂に入ろうと思います。



同じバイク、見ないなぁ(嬉)

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