晩秋
かつて読んだ本や、観た映画をもう一度読みたい、観たいと思うことがあります。筋はすっかり忘れているのに、何か忘れられないものが心の奥に残っている。それを確かめたくて、そういう作品に久しぶり触れるてみたくなることがあります。
自分の書いてきたものについても、何かのきっかけで読み返すことがあります。やはり筋は忘れていて、自分が書いたはずなのに、意外な展開や言葉に、驚くことが多いです。そして、執筆当時の気持ちなどを思い出し、ちょっと胸が痛くなったりします。
まあ、なにしろ筋は忘れるわけです。残るのはそこではない。そんなことを考えながら、懐かしい本をめくる、晩秋の夜であります。
読み返したいミステリー三選。
加田伶太郎は小学生の時、親父の書斎にあった福永武彦全集で読んで以来。古本屋で見つけて嬉しくて買ってしまいました。

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