アゴタ・クリストフ


作家のアゴタ・クリストフさんが
数日前に亡くなった

悪童日記
ふたりの証拠
第三の嘘

もう一度読みなおそう

他に彼女は
短い戯曲も書いている

影響を受けていないはずがない


リュカは言う。
「ぼくはね、ぼくの兄弟をいたるところに見てしまうよ。
彼は、ぼくの部屋にも、庭にもいるし、通りではぼくと
並んで歩くんだ。ぼくに話しかけてくるんだよ」
「何て言うの?」
「死ぬほど辛い孤独のなかで生きてるって言うよ」
リュカは、クララの腕に抱かれて眠りに落ちる。
夜のしじまの奥底で、再度、彼は彼女の中に入る。
静かに、ゆっくりと、夢の中でのように。

「二人の証拠」より 堀茂樹=訳 早川書房


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詩人だった


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