痩せたモアイ


一月の昼下がり
駅のホームの
その南側の一角に
日当たりのいい場所がある

電車の到着を待つ人が
一人二人と集まって

おんなじように
体と顔を
お天道様にむけて
イースター島の
モアイかなんかみたいに
気持ち良さげに
動かない


俺もその中にあって
痩せたモアイになっている

目をつむって

風の音に
耳を澄ませて

太陽が俺を優しく抱きしめる
まるで俺だけのために
輝いているよう

愛されているような

一人のためは
全てのため

電車なんか
永遠に来なくていい





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