ペーパームーン


何年振りだろう
ペーパームーンという映画を見た

どうしてこんな古い映画を
見ようなんて気になったのか、
自分でもよく分からない

ロードムービーが
好きなわけでもない

ましてや
幼いテータム・オニールの
ファンだというわけでもない

ただ、見ないでは済まされないような
そんな気持ちになっていた

いい映画だね。

ラストに、少し疑問は残るけど、
それを差し引いたとしても、
この映画の価値が
色褪せることはない。

子役のテータムの演技もいいが、
何より、ライアン・オニール扮するケチな詐欺師がいい。

寂しがり屋で、
甲斐性のない
小心者の詐欺師

要するに、
どこにでもいる男だ

彼は、
何かを探してはいるけれど
それが何なのかは
知らない

そして、いつでも
もう少しで、
探しているものを
見つけられそうになるのだが、
どういうわけか
あと一歩というところで、
決まって
別の何かに気をひかれ、
探していたものは
見失ってしまう

波打ち際で、
足もとの貝殻が、
手を伸ばすより早く、
波にさらわれる

男というのは
いつまでたっても
水際で遊ぶ
子供のようだ




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