やや長き沈黙

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zoom RSS 「沈黙」を見た

<<   作成日時 : 2014/11/03 23:56   >>

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Pカンパニー公演、「沈黙」を見た
以前石原燃さんの「父を葬る」を見て
また石原さんの作品を見たいと思っていた

今回も良かったです

死刑制度というのは芝居にすると
これは死刑制度そのもののエネルギーに
引きずり回されるというか
うまいたとえではないけれど、
なかなか料理の難しい食材というか
とにかく、死刑制度の解説書のようになってしまうことが多い

しかし、石原さんの脚本は、
それを逆手に取って(?)
死刑制度を場末のスナックに引きずり込んだ

豊かな人物造形とドラマ展開
息をのむ瞬間がいくつもあった

大いに刺激的な脚本でした


俳優陣もみな素晴らしかった
中でも印象的だったのは

会田一生さんと木村万理さん
それに小林司さん

特筆すべきは木村さんで
あの手の役柄は
それらしく演じても
臭いがしてこないところに
どうしても物足りなさを感じてしまう
しかし木村さんは、
臭いましたね
ぷう〜んと
これは、本当に驚きました
息子役の小林さんとの関係も絶妙で
ここは演出の小笠原さんの腕前なんだと思います


で、この日もう一つ楽しみにしていたのは
アフタートーク
ゲストが石原さんと作家の森達也さん
森さんは僕が大好きな作家のおひとりで
数少ない尊敬する同時代作家です

森さんのお話は作品に書いていることと
1ミリのずれもありませんでした
言葉通りの生き方をしている人でした
いつ殺されても文句はない
そういう覚悟をした上で、人の前に立っている人だと思いました

真摯に一生懸命お話しされる森さんの姿を見つめながら、
森さんの精神もまた、一つの肉体の中にあるのだなあと
ちょっと不思議な気がしました

途中、フィンランドの刑務所を訪れた時のドキュメントを
上映したのですが、これは衝撃でした
人を3人殺した殺人者であっても、定期的に
自宅に帰ることができるのです
日本との比較において驚くと同時に
何より、そういう制度を受け入れる
フィンランド社会に
驚きを禁じえませんでした

犯罪者に罰を与える日本と
犯罪者もまた被害者であると考えるフィンランド
どちらが正しい正しくないという問題ではなく
ただただ、フィンランドの精神性の豊かさに心を打たれます


そんな、あれこれ魅力たっぷりの
Pカンパニー公演
もう明日でおしまいですが
お勧めです


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